「左上の歯は抜いて入れ歯にしましょう。
歯がグラグラして、もう残せません。」
と言われて、どうにかならないものか?
と、ご相談を受けてから長い付き合いになってきました。
歯周病(歯周炎、歯槽膿漏)によって
歯茎は腫れ、歯を支える骨が吸収してきているのがわかります。
歯周病の原因は、
口腔内の原因菌や歯石にある
ということは否定できません。
その他に、免疫学的な原因も考えられますが、話が長くなるのでここでは割愛します。
歯と歯肉(歯茎)の境目に問題がある
とするならば、
歯の表面にあるプラーク(歯垢)や歯石をとってキレイにしたら
炎症がおさまって、グラグラも軽減するという一見単純なことをいかに丁寧にできるか?というのが鍵だと思います。
歯茎の中の歯の表面をキレイにする
ということを専門用語でSRPと言います。
SRPは特段新しい治療技術でもなく、歯周病治療の基本です。
これを受けたことがある方って意外と少ないような気がします。
それは何故かというと
「歯周病治療の次のステップのSRPをしましょう」
とカウンセリングすると
「今まで受けたことがない・・・・」
という答えが返ってきます。
実際にSRPをやった後に、こんな感じの治療受けたことありますか?という問いに、なかったという返答しかありません。
歯茎の中なので、かなりデリケートなところですから、
処置中は出血もありますし、
ときには痛みも伴います
(痛いと分かれば、あらかじめ麻酔しておけば痛みは感じません)。
レントゲンを確認しながら
歯の形態や凹凸を確認しながら
拡大鏡や顕微鏡で歯石の取り残しがないか確認しながら
(実は顕微鏡で歯肉の中が覗けます)
SRPを行うとよりエラーが少なくなります。
肉眼的に見えているところの歯石は取りやすいですけど、
隠れているところの歯石を取るのは結構難しい
だから、技術もさることながら、治療には時間という軸があった方がいいんですね。
こうやって丁寧にSRPで歯石をとって
繰り返さないようにメンテナンスをして
日頃の歯ブラシのやり方を見直して
こうした結果が今の状態なんです。
ちなみにですが、ご本人も忘れているくらいグラグラがほとんど無くなりました。
5年後とは言わず、出来たら一生このまま機能させたいですね。
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