2023年1月5日木曜日

Transient Apical Breakdownという現象


 

歯をぶつける

神経に外力が加わってダメージがある

歯が変色する


神経が断裂せずに、少しでもつながっていたら

”元に戻る可能性がある”

ということを考えさせられます。


だから、安易に神経をとってはいけない。

神経をとるのはやむを得ない時だけにしたい。



この写真は「transient apical breakdown」という現象です。

(おそらくこれを観察した歯科医師は一握りしかいないと思います。すぐに神経取ってしまうので)


通常なら20歳以下の年齢なら、この現象が起こると言われていますが、40歳近くの方でも起こるってケースに出会いました。


20歳以下なら、そっとしておいて待機しながら観察する選択を(普通は)します。

20歳を超えていたら、待機しても「意味がない」となりがちです。


若い子のように回復は早くはないですが、歯の中の神経と血管が繋がって、血流がある限り、ゆっくりでも身体は治そうと反応します。


待ってみるのも、一つの選択肢かなと思います。

生体の治癒の力を邪魔せずに応援したいものです。



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