2023年1月4日水曜日

歯は極力削らない方がキレイに治せる


 顔をぶつけて歯がグラグラしている。

血も出ている。


よくある治療は、とりあえずグラグラしているところを固定して、神経をとって、土台をたてて(歯を思い切り削る)、最後に(白いので)被せましょうとなる。


こういっては元も子もないかもしれませんが、


”天然の歯が一番美しい”


のは間違いありません。


人工のものは、どんなに頑張っても、なんとなく人工な感じが残ってしまいます。


若くて、歯がキレイで、これからまだまだ人生長いのに・・・

外傷で歯がグラグラとはいえ、まだ被せるのは早い。


前歯を強く打ち付けてしまったので、どうやら歯がもとの位置から逸脱して沈み込んでしまったようです。


・それを本来あったところ(と思われる場所)に戻しつつ固定する

・神経はさすがに取らざるを得ないので、エラーのないようにする

・神経の管はたいてい曲がっているので、曲がったなりに形態を整える

・神経は歯の裏側から取りますが、取った跡も目立たないように修復する



の結果が、この写真です。


グラグラしていた歯もきちんと固定すれば、ほぼ元通りになります。


外傷やケガと言えば、「口腔外科」と思いがちです。

たしかに骨折や整復は口腔外科が強いかもしれません。


でも、歯自体の治癒能力を引き出し、かつ審美的に治療できるのは「一般歯科」の方が強い。


被せるのと

天然の歯を極力残すのとでは


全く違った結果になります。




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