神経の治療、神経をとる治療を根管治療と言います。
また、これらをもう一度やり直すときは再根管治療と言います。
神経の治療をし、被せて歯の形になったものの
「噛んだ時の違和感がなくならない」
ということで、担当させてもらいました。
(正確に言うと、他からまわってきたという表現が正しい)
そんなに性能は高くなくても、顕微鏡があるだけで、何かが見えるかもしれない。
この当時、しきりに第4根管のことがよく言われていました。
・神経が通っている管(根管)は3つじゃなくて、4つ目もあるんだよ
・これは肉眼では見つけられないよ
どの講演会でも学会レベルでもよく耳にしました。
担当させてもらった時に、すぐにわかりました。
(たぶん)第4根管を触ってない。
丁寧に前処置をして、治療上除去が必要なところは除去して、
レンズを通して、探っていく。
あった・・・第4根管
予想通り、まったく手つかずの状態。
第4根管は見えない、細い、器具が入らないと随分と苦戦を強いられる。
それでもなんとか仕上げられました。
今は、こんな同じようなケースでも、それに適したマテリアルや器具が増えて、より治療がやりやすく、正確になってきています。
後日談ですが、この治療後にもとの担当にもどりしたが、違和感もなくなり、噛めるようになったと聞きました。
そして、玄関で深々とお礼してお帰りになったのだとか。
アシスタントについてくれた学生さん(今は立派になられています)は、隣で座りながら居眠りしてるし、術者はずっと顕微鏡覗いているし、周りの視線はちょっと痛いし、器具がなさすぎて改造が必要だったし・・・と僕にとっては違う意味で思い出深いケースです。
0 件のコメント:
コメントを投稿