虫歯の予防を考えてみる
【虫歯は減った】
と耳にします。たしかに減った気がする。
現在、虫歯が減ったというからには、多かった時期がある。
高度成長期に砂糖の消費量が増え、特に子供の虫歯が多発したという歴史があります。
それはそうです、砂糖の消費量に比例して虫歯の数が増えるのは万国共通です。
その反省(?)から、砂糖の消費量が減り、砂糖に変わる甘味料が開発され、虫歯は減ったというのもうなずけます。
でも、手放しに喜んでもいいのでしょうか?
先日、学会に参加して「やはりそうか・・・」という発表がありました。
・日本では、子供の虫歯は確かに減っています。
・しかしながら、大人の虫歯は減っていません。
・しかも、高齢者の虫歯はむしろ増加しています。
少し穿った表現になるかもしれませんが、
・子供の虫歯は減ったけど、虫歯になる環境は変わっていない
・虫歯予備軍は相変わらず存在し、大人になってから表面化する
・虫歯になる環境は高齢者ほど悪化する
と解釈してもいいと思います。
ということは、
幼少期から成人へ
成人から高齢者へ
という時期に
何かしらの変化があり、それが原因かもしれないと睨んでいいはずです。
虫歯の大きな原因は砂糖です。
砂糖の消費量に比例して虫歯が増えます。
これは動かない事実です。
現代は、砂糖は形を変えて、液糖(ブドウ糖果糖液糖など)という形でも存在します。
特に飲料は、一気に大量に砂糖を摂取する典型でしょう。
・食事の生活のリズム
・間食の量と頻度
・甘いものや飲料のコントロール
これは幼少期に一番コントロールしやすい。
親がある程度制御できるからです。
さらに、虫歯予防にフッ素の塗布やキシリトールが場合によっては追加される。
幼少期に虫歯が少ないのはうなずけます。
このコントロールが効かなくなるはじめての時期が
高校生・大学生あるいは社会人になる時期ではないでしょうか?
行動範囲が広がり、親元を離れて、実家と全く同じ生活を続けられる人の方が珍しいでしょう。
おそらく、この時期が虫歯が表面化してくる時期だと思います。
親元を離れて、一人の行動が増え
それでも
実家と同じ食生活を送っている人
っていますか?
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