2022年12月20日火曜日

顕微鏡との出会い

 卒業したての頃は、とにかくお金がなかった。

生活に支障を来すほどではないにせよ、奨学金がなければ、かなり厳しかったと思う。


臨床実習もやり、国家試験にも合格したものの

実際は見るもの、触るもののすべて新鮮で、学生の頃に勉強したことは、ほんの一部に過ぎないことを痛感する。


セミナーや講演会を聞きに入って、情報を仕入れたいものの潤沢に資金があるわけでもない。


「無料セミナー」

と聞けば、興味のある分野は積極的に参加した。


無料といっても、本当は無料ではなくて、有料なのに定員割れで、満席にするための要員での参加。いわゆる”サクラ”をよくやった。

(とある業者さんが、贔屓にしてくれました。今でも感謝してもしきれません)


この頃すでに、世界や日本のトップランナーは例外なく顕微鏡を使って治療していました。


これからは顕微鏡はマストアイテムだな・・・と感じます。

もう20年近く前の話です。


顕微鏡に出会ってしますと

どうしても、次は使いたくなる


どこかにないか・・・


・・・あった。

外来倉庫の奥底に、埃被った顕微鏡が。


(一応)使用許可をもらって、引っ張り出し、キレイに掃除して、動作確認して・・・

はじめて覗き込む・・・・歯が特大サイズになって見える。


ただし、

・顕微鏡の取り回しが異常に悪い

・見れば見るほど、時の流れを忘れる

・目が悪くなるほど、レンズを通した世界が暗い


それに加えて、

「顕微鏡見ながらの治療で、思ったように手が動かない」


ここでたいていの人は諦める。


すぐに出来るようになるわけがない。

ちょっとずつトレーニングが必要だ。


これが、僕の顕微鏡治療の始まりです。



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