卒業したての頃は、とにかくお金がなかった。
生活に支障を来すほどではないにせよ、奨学金がなければ、かなり厳しかったと思う。
臨床実習もやり、国家試験にも合格したものの
実際は見るもの、触るもののすべて新鮮で、学生の頃に勉強したことは、ほんの一部に過ぎないことを痛感する。
セミナーや講演会を聞きに入って、情報を仕入れたいものの潤沢に資金があるわけでもない。
「無料セミナー」
と聞けば、興味のある分野は積極的に参加した。
無料といっても、本当は無料ではなくて、有料なのに定員割れで、満席にするための要員での参加。いわゆる”サクラ”をよくやった。
(とある業者さんが、贔屓にしてくれました。今でも感謝してもしきれません)
この頃すでに、世界や日本のトップランナーは例外なく顕微鏡を使って治療していました。
これからは顕微鏡はマストアイテムだな・・・と感じます。
もう20年近く前の話です。
顕微鏡に出会ってしますと
どうしても、次は使いたくなる
どこかにないか・・・
・・・あった。
外来倉庫の奥底に、埃被った顕微鏡が。
(一応)使用許可をもらって、引っ張り出し、キレイに掃除して、動作確認して・・・
はじめて覗き込む・・・・歯が特大サイズになって見える。
ただし、
・顕微鏡の取り回しが異常に悪い
・見れば見るほど、時の流れを忘れる
・目が悪くなるほど、レンズを通した世界が暗い
それに加えて、
「顕微鏡見ながらの治療で、思ったように手が動かない」
ここでたいていの人は諦める。
すぐに出来るようになるわけがない。
ちょっとずつトレーニングが必要だ。
これが、僕の顕微鏡治療の始まりです。
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