2022年12月14日水曜日

外傷の症例が診たい


  歯の保存治療(虫歯、神経、歯周炎)に長く携わっていると、虫歯だけ・神経の処置だけ・歯周炎の処置だけという単独な場合と2つ以上絡むケースは当然あります。


 審美的に仕上げるダイレクトレストレーションと神経のケア(エンド)がいつも以上に、慎重に、丁寧にやらなければならないのが【外傷】かなと思います。


 外傷というのが物理的な力による損傷と定義すると、転倒する、何かに衝突する、何かが衝突してくる・・・など様々ありますが、自分の身に降りかかるのは避けたいですし、外傷がおこれとも願っていません。


 でも、一職業人として

外傷の症例が診たい・・・

外傷の症例をやりたい・・・・

外傷の歯をキレイに仕上げたい・・・


と願えば出会うものです。

(決して不幸を望んでいるわけではありません)


 野球をしていて、素振りしたバットが上顎前歯にコツンと当ったようです。

残念ながら、歯が一部欠けて、神経がむき出しになり出血していました。


 ここでたいていの場合は

「神経とりましょう」

となる。


 このケースだと、若年者であるし、歯の打撲が疑われましたけど、歯が欠けてから、まだ時間が経過していないということで、「神経は保存できる」と判断しました。

ラバーダム防湿をし、患部を徹底的に洗浄や消毒を施し、神経がむき出しになっているところに特別なセメントを乗せて保護をし、最後は審美的に歯を作っていく


見た目はほぼわからないレベルになりました。


そして、打撲で歯根の尖端がなんとなくボヤーッとしていましたが、後日それも解消され健全な神経として保存でき、歯の感覚も以前同様になります。


歯の神経はとらなければならない状況だととるべきですが、


残して機能させられる状況なら、将来的なことも考えて

【絶対に保存した方がいい】

ことは間違いないです。




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