僕の使っている拡大鏡は倍率が2.5倍です。
身体の一部になってしまっているので、本当はもっと適した倍率があるかもしれませんが、これはこれで気に入っています。僕にとってはちょうどいい塩梅。
拡大率を上げれば上げるほど
・大きく見えるけど、どんどん視野が狭くなる
・視野が狭くなるほど、暗くなる
どうしても、こういうジレンマがある。
最初はよかった。
肉眼より断然大きく見えるじゃないか!で、よかった。
そしてある時、
「やっぱり暗いわ」
と思いはじめてから、
患部を強力に照らすライトが欲しい
となる。
さっそく拡大鏡のオプションであるライトシステムを購入
25万円也
純正の装着方法に疑問があったので、少し改造して、装着してみた。
理由はこうだ。
・術者は直視より、鏡越しで見ることが多い。
・自分の目線とライトの光線の軸が同軸上にあった方がよい
つまり、自分の目から、あたかも光が出て、患部を照らすように軸を調整したら、
・直視しても明るい
・鏡で見ても明るい
を同時に達成できる。
この変則装着方法が正しいかどうかはわからない。
でも10年以上使っていても、不具合らしい不具合もない。
(あえて言うなら一回だけ断線した、断線の理由は改造ではなく消耗による)
むしろ、この使いかたの方が正解なのでは?とも思えてくる。
ただし、肉眼の見え方との差が多きすぎて、治療の美しさもさることながら、治療のアラもよく目立ってしまう。
「ここの歯石を取り残しているよ」
「ここはもう少しキレイに仕上げようか」
これは決して嫌味でもなんでもない。
でも、これが嫌味に聞こえることもあるようだ。
「人のアラを指摘するなんて、なんてイヤな奴だ」
と、はっきり言われたこともある。
クオリティを担保する努力は、得てしてチームワークに亀裂をもたらすことも残念ながらありそうだ。
それから黙って粛々とやるようになった。
それでも、同業者からルーペとライトの組み合わせはどうや?
って聞かれることがある。
そんな時は
「めっちゃええで」
これだけは返すようにしている。
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