2022年12月18日日曜日

拡大鏡がパワーアップする時

MarcinによるPixabayからの画像


僕の使っている拡大鏡は倍率が2.5倍です。

身体の一部になってしまっているので、本当はもっと適した倍率があるかもしれませんが、これはこれで気に入っています。僕にとってはちょうどいい塩梅。


拡大率を上げれば上げるほど

・大きく見えるけど、どんどん視野が狭くなる
・視野が狭くなるほど、暗くなる

どうしても、こういうジレンマがある。


最初はよかった。

肉眼より断然大きく見えるじゃないか!で、よかった。


そしてある時、

「やっぱり暗いわ」

と思いはじめてから、

患部を強力に照らすライトが欲しい

となる。


さっそく拡大鏡のオプションであるライトシステムを購入

25万円也


純正の装着方法に疑問があったので、少し改造して、装着してみた。


理由はこうだ。

・術者は直視より、鏡越しで見ることが多い。
・自分の目線とライトの光線の軸が同軸上にあった方がよい

つまり、自分の目から、あたかも光が出て、患部を照らすように軸を調整したら、

・直視しても明るい
・鏡で見ても明るい

を同時に達成できる。


この変則装着方法が正しいかどうかはわからない。


でも10年以上使っていても、不具合らしい不具合もない。
(あえて言うなら一回だけ断線した、断線の理由は改造ではなく消耗による)


むしろ、この使いかたの方が正解なのでは?とも思えてくる。


ただし、肉眼の見え方との差が多きすぎて、治療の美しさもさることながら、治療のアラもよく目立ってしまう。


「ここの歯石を取り残しているよ」
「ここはもう少しキレイに仕上げようか」


これは決して嫌味でもなんでもない。


でも、これが嫌味に聞こえることもあるようだ。

「人のアラを指摘するなんて、なんてイヤな奴だ」

と、はっきり言われたこともある。


クオリティを担保する努力は、得てしてチームワークに亀裂をもたらすことも残念ながらありそうだ。


それから黙って粛々とやるようになった。



それでも、同業者からルーペとライトの組み合わせはどうや?

って聞かれることがある。

そんな時は

「めっちゃええで」

これだけは返すようにしている。





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