2022年8月13日土曜日

人間誰にでも間違いはあるけれど・・・

 大学を卒業して免許を取ってから、いよいよ臨床生活がスタートします。


今考えるとゾッとしますが、最初は右も左もわかっていません。

技術的なことも含めて、自分で勉強したり、先輩の先生に聞いたりするものです。


そんな中で当然、保険診療や保険点数に関する話題がでてきます。


免許とってから19年経ちました(2022年現在)が、恥ずかしながら保険点数のことを全て網羅して理解しているとは到底思えません。複雑なところは複雑すぎて覚える気にもならないからです。


もちろん異常に詳しい方もいらっしゃいます。


”こういう時はこういう算定ができる”


というような類いの話です。

これが適切に行われて、やったことへの正当な治療費(報酬)になるなら、なにも文句はないですし、算定してもいいはずです。


しかしながら、どんな制度にも裏技や抜け道はあるもので、それらに精通して、かつ精力的に行なっている方がいるのも事実です。



人には間違いがおこるのは、ある程度致し方ありません。


自分も過去に間違ったこともあるし、本来算定できるものを算定しなかった(忘れていた)なんてことは探せば山ほどあるでしょう。


その間違いには常に懺悔しなければいけませんが、故意にでっち上げるというのはいかがなものかと過去からずっと思っていました。


例えば、僕が過去に垣間見たものは


・1本の虫歯治療が2本分やったことになっている

→だって、今日これだけだったら点数低いでしょといういいわけ


・やり直しは無償保証の範囲内なのに、隣の歯の治療が進んでいることになっている

→やり直しでコストかかってるんだから、やったことにしないと赤字でしょといういいわけ


・安価な金属を使っているのに、高価な金属を使ったことになっている

→たぶんばれない・・・


など


まあよくこんなことが思い付きますねと言いたくなるほどです。

いわゆる”でっち上げ”というやつです。


僕が算定したものを後日修正されるってこともありました。

これも間違いの訂正ではなく、でっち上げです。


このようなテクニックを知っていて、それを仲間内で情報を共有したりレクチャーしている人って何故か、とても楽しそうなんですね。正直なところ楽しいんでしょう。


僕はこういうことを聞いたり、こういうことをレクチャーされること自体が、昔から嫌いで、露骨に嫌な顔していたと思います。


そんなことに時間を費やすなら、もっと他に建設的なことに時間を使えるでしょうに。



自分の医院は、

そんなことに振り回されない、違うステージでやりたい

という想いがあって自由診療専門でやっていきたいです。



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