最近、免疫力アップするためには?
ですとか、
免疫力を・・・みたいなことを聞かれます。
僕は”免疫力”って言葉はあまり好きではないし、わかりやすいようで誤解もあると考えています。
まず、学術的な免疫学の教科書には免疫力という用語はあるでしょうか?
ないですよね。
正しくは
適切に免疫応答する
です。
この言葉の裏には、人間は恒常的に異物に対して免疫応答しているということが含まれます。
異物(細菌、ウイルスなどを含む異物)にたくさん暴露されたり、出会ったことのない異物に対しては、免疫応答を(いつもより)活性化し、異物排除を行う。そして、それが完了すると活性を減速させるということを常に繰り返しています。(小難しいですね)
生物が死を迎えると、直ちに腐敗がはじまります。
生きている時は、常に免疫応答を適切に行い、生体を維持しています。
ですから
昨今言われている 免疫力がないから 弱い
たしかに弱いかもしれませんが、免疫は常に働いています。
免疫力が強い
だとするならば、免疫が過剰に活性化して火消しできないほどのアレルギーなどは免疫力が強い
と言うでしょうか。できたらこれは無い方が良い
となります。
適切に応答できないってことが問題なわけですね。
ノーベル賞受賞者の利根川先生は、人間が作ることができる抗体の種類は、理論的には相当な数があるというこを証明しました。その数はありとあらゆる異物に対して、専用の抗体を作ることのできる能力を有するということを証明したのです。この功績は大きいですね。
(免疫を抗体だけで語ることはできませんが)
抗体は一度作れば記憶されるので、それなりに多種多様の異物に接触している生物の方が免疫に多様性を持ち、適切に活性化することができるようになるということになります。
何事も抗菌、抗ウイルスが叫ばれますが、
やりすぎると (いわゆる)免疫力が落ちるとも言えるわけです。
とはいえ、明らかに病原性が高い、致死率が高い、人に暴露させたくないものはあります。
それは滅菌や消毒の対象となります。
それ以外は、日常生活において、あまり気にすることはないのではないでしょうか?
ちなみにですが、免疫応答、特に免疫に携わる細胞(白血球など)の分裂や分化には、ありとあらゆるビタミンやミネラルが動員されます。
ビタミン・ミネラルを補給しておくだけで、免疫の反応はすこぶるよくなりますよ。
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