【インプラントをヤラない理由】
Wilfried PohnkeによるPixabayからの画像
自由診療・自費診療→インプラント?ということをよく聞かれます。
たしかにインプラントは保険適応外なので、保険ではカバーされていません。
自由診療と言えば”インプラント”という言葉が定着したのでしょう。
これまでインプラントとはなんぞや?
というところから始まり、理論やテクニックを習得して、
(そんなに多くはないですけど・・・)インプラントをやってきました。
ですが、今後はインプラントを辞めます。
こんなことを言い出すと、これまでの症例に懺悔しなければならないのですが、辞めます。
インプラントは無茶しなければ良い治療だと思います。
インプラントと言えば、
脊椎や膝、股関節に傷んだ骨や関節の変わりに手術して置き換えるという手術があります。
ただし、これは身体の中に全て収まるので、外との交通はありません。
(外界に接していない)
歯科のインプラントは口の中とはいえ、外と交通しています。
つまり、身体の中ではなくて、目で見えるところに剥き出しで存在するということです。
外界からの交通がない整形外科のインプラントでも、身体の調子を崩した時に感染することがあります。
歯科のインプラントは、ある意味、整形外科のようなインプラントより過酷な状況に晒されていると言ってもよいかもしれません。
そして、全く問題がない状態では、
インプラントと骨、インプラントと歯肉(厳密に言うと上皮)
が強固に接しています。
これが強固であれば、細菌からの感染から守られます。
整形外科のインプラントでも時折感染するという事実を前に、歯科のインプラントが絶対安心とは言い切れません。
その感染を防ぐ目的で、メンテナンスを続けることになります。
メンテナンスが悪いとは言いませんが、案外コスパが悪いとも言えます。
さらに、インプラントと骨、インプラントと歯肉の付着は
身体状況の悪化で簡単に壊れることが予想されます。
その原因は、加齢やセルフケアだけで語ることはできません。
僕は薬剤による副作用も関係しているのでは?と推察しています。
お薬の良いところは
目的が合致すれば
症状が止まる(例えば、痛むところの痛みがなくなる)
ということです。
薬剤には添付文書というものがあり、効果効能が謳われています。
その一方で、
本来の目的に合致しない作用(副作用)が、作用以上に書かれていることをご存知でしょうか?
目に見えないところで副作用が起こっている。
今後、多種多様の薬剤が処方され、ずっと内服しなければならない可能性がある。
その薬剤の中には、
口の中の維持に大事な唾液を減らし、
組織の修復(回復)を遅らせ、
免疫力の低下
を引き起こすものも多く含まれています。
将来的に、こういった状況が起こるとわかっていて
今が大丈夫だからインプラントは平気
とは、知ってしまった以上、なかなか勧められないものです。
インプラントがはじまった時代からの反省で
歯の保存に努力せず、安易に抜歯して、インプラントに置き換えてきたことを反省するべきである
と世界のトップランナーで言っている方もいらっしゃいます。
全くその通りです。
予防や保存を謳う以上、保存できる歯に全力コミットしていく
このポジションをとると決めたので、
インプラントはむしろヤラないということがポリシーの一つになりました。
とはいえ、インプラントを全否定はしていません。
これなら大丈夫だろうというケースもあります。
それでもインプラントしたいという方がいたら、やめなさいとも言わないと思います。
単価が高いし、経営的にもよいこともあるでしょう。
でも、ウチはやらない。
・保存する歯は、保存する。
・身体のポテンシャルを最大限引き出すために栄養療法を取り入れる。
・疾患を予防し健康をプロデュースする。
こちらを提供していくので、インプラントは方向性が違うのです。
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